スティルワインとはどんなワインなのだろう?お店で見かけたけど買う前に調べたい…!
普段ワインを飲まない方にとって「スティルワイン」という言葉は聞き慣れないものでしょう。
専門的な言葉ですが、それほど身構える必要はありません。スティルワインは、私たちのとって最も身近なワインです。
そこで本記事では、スティルワインに関する基本的な知識を紹介します。
スティルワインとは

スティルワインを簡単に説明するならば「普通のワイン」です。ワインと聞いて多くの人がスティルワインを思い浮かべるはず。
「スティル( still )」には「静か、動きがない」という意味があり、スパークリングワインのように炭酸が入っていて動きのあるワインに対して、動きのないワインをスティルワインと呼びます。
また、以下もスティルワインの特徴です。
- アルコール度数が9 % ~ 15 %
- 20℃の時のガス圧がヨーロッパでは1気圧未満、日本では0 .5 気圧未満
スティルワインは赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン
さらに具体的に説明するなら、私たちがお店で目にする機会の多い「赤ワイン」「白ワイン」「ロゼワイン」がスティルワインです。炭酸は入っておらず、グラスに注いでも動きはありません。
この3つは同じワインの種類ではありますが、色や味わいが全く異なります。その理由は作り方にあるのです。
赤ワイン、白ワイン、ロゼワインの作り方はこちらの記事で詳しく紹介しています。

スティルワイン以外のワインの種類
スティルワイン以外に、どんな種類があるのかも紹介します。
大きく分類すると、次の3つに分けられます。
- スパークリングワイン
- フォーティファイドワイン
- フレーバードワイン
スパークリングワイン
実際に飲んだこともある方が多いでしょう。炭酸の入った発泡性ワインのことです。
3気圧以上のものを発泡性と呼び、0 . 5 〜 1気圧のものを微発泡性、1 〜 2 . 5 気圧のものを弱発砲性と呼びます。.
スパークリングワインの例
- シャンパン(ヴァン・ムスー:フランス)
- プロセッコ(スプマンテ:イタリア)
- カヴァ(エプスモーソ:スペイン)
- ゼクト(シャウムヴァイン:ドイツ)
フォーティファイドワイン
別名「酒精強化ワイン」と呼ばれます。「フォーティファイド( fortified )」には「アルコールを加えて強めた」という意味があり、その名の通り、アルコール度数の高いワインです。
ワインのアルコール度数は大体12度前後ですが、フォーティファイドワインは15度以上のものが多いという特徴があります。コクや渋みがあるボディのしっかりとしたワインを楽しみたい方におすすめです。
フォーティファイドワインの例
- シェリー
- ポート
- マデイラ
- マラガ
- マルサラ
フレーバードワイン
ワインにハーブやスパイス、フルーツ、蒸留酒などを加えて香り付けしたものがフレーバードワインです。
食前酒として好まれています。
フレーバードワインの例
- サングリア
- ヴェルモット

スティルワインの飲み頃はいつ?
ワインの飲み頃は種類によって大きく異なります。
例えば、スーパーやコンビニなどで買えるワイン(デイリーワイン)は、購入したその日のうちに飲むのが最も美味しいとされています。一方、数年〜数十年寝かせることで熟成し、美味しく飲めるワインもあるので、一概に説明することは難しいです。
参考までに、スティルワインのうち赤ワイン、白ワインの飲み頃を紹介します。
- 赤ワイン:購入後2 〜 3年内
- 白ワイン:購入後1 〜 2年以内
この期間内を目安に飲むと、美味しく味わえるでしょう。
ちなみに、ワインに賞味期限はありません。いつ飲んでも問題はないということです。
ただし開封後は酸化が進むので、なるべく早めに飲みることをおすすめします。もし保存しておきたい場合は、ワインセーバーを使うと酸化を防止できます。


スティルワインは私たちの最も身近なワイン
スティルワインは、赤ワイン・白ワイン・ロゼワインといったオーソドックスなワインのことです。私たちにとって最も身近で、飲む機会も多いワインでしょう。
販売店などで「スティルワイン」という表示を見ると購入をためらってしまうかもしれませんが、心配はいりません。普通のワインだと認識して、買うかどうか判断しましょう。
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